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多胞腎臓治療の新ガイドラインの方針とノルバスク

2020年05月31日

多胞腎臓は主には遺伝によって生じる腎疾患の一つであり、優性遺伝によるものと劣性遺伝によるものがあります。
そのため、家族で患ってしまうことが多いのが多胞腎臓の特徴ですが、その症状の重さは個人によって大きく異なる場合が多く、中年になるまで自覚症状がないことも珍しくありません。
しかし、予後不良な難病であることから新ガイドラインによって治療方針が定められ、各病院で新ガイドラインに基づいた治療が進められています。

多胞腎臓は高血圧を伴うことが多いものの、腎機能の低下が高血圧を起こしている場合もあれば高血圧の要因が別にあって腎機能を悪化させている場合もあります。
そのため、新ガイドラインにおいては降圧剤の投与による血圧の管理が基本方針として定められています。
その方法は薬物治療と塩分摂取の削減が基本であり、薬物治療が初期から開始されることに特徴があります。

ノルバスクは本態性高血圧の治療によく用いられる降圧剤です。
カルシウム拮抗薬に分類されるノルバスクは血管拡張作用によって血圧を低下させることから、腎臓に対して直接的な負担がなく、腎性高血圧症にも適応があります。
しかし、多胞腎臓の治療においてはノルバスクは第一選択薬とされていません。
これは腎臓の保護作用があるとされるアンジオテンシン2受容体拮抗薬の有用性が世の中に知られるようになったからです。
腎臓への負担を下げられる可能性があるという点でノルバスクよりも優れているものとしてアンジオテンシン2受容体拮抗薬がまず選択され、効果が弱い場合にはノルバスクの併用や合剤の使用が検討されていきます。
こういった形で新薬の登場とその使用実績の積み重ねによって難病の治療方針も変わってきています。